野田川親水公園は与謝野町の道の駅「よさの野菜の駅」のすぐ近くにある川沿いの公園です。
よさの野菜の駅で春の山菜を買う
春には川沿いの桜が咲く様子が素晴らしく、お花見に絶好の公園でもあります。
野田川の流れが緩やかな時は浅い川の中を探索できるので、子どもと生き物探しをするにはもってこいの場所なんです。
さて、今日はどんな生き物に出会えるでしょうか。
池にいたのは…
池には鯉がいて、淵に立つと集まってきます。
訪れる人から時々餌をもらっているんでしょうね。
私もお麩を持ってきてあげることがあるのですが、今日は持ってないのでまた今度。
それよりも!
今日はカモがいるみたいですよ!
静かにそーっと近づきましょう。
たくさんのカモが飛来してきていることもあるのですが、今日は1羽だけです。
カルガモかな…。
もう勘付かれてしまったみたいです。
警戒心が強いんですね。
あー、逃げられてしまった…!
もうちょっと近くで見たかったなあ。
双眼鏡があるともっとよく観察できそうです。
ミツバチがアカツメクサの蜜を集めていました。
ニホンカワトンボもいました。
緩やかな流れの清流に生息するトンボです。
小川にいたのは…
野田川と、原っぱを挟んだ反対側にはもっと流れの緩やかな小川も流れています。
んんっ!?
何かいますね。
見えますか?↑
これは…
アカハライモリ
アカハライモリ、別名「日本井守」(ニホンイモリ)。
その名のとおり日本を代表する両生類の有尾類で、世界中で日本にしか分布しない固有種です。
サンショウウオと少し似ていますが、アカハライモリは皮膚がザラザラしています。
山地や平野の水がきれいで流れが緩やかなところに生息していて、かつては日本中で見られたそうですが、現在は市街地では個体数が激減しており、2006年には環境省レッドリストで準絶滅危惧種として記載されたのだとか。
(埼玉県では条例で捕獲が規制されているそうです。)
生き物たちの居場所がどんどんなくなってしまっているんですね…。
そして、「アカハライモリ」というだけあって、おなかが赤いのです。
(苦手な人は見ないようにして下さいね〜)
お腹の赤い色は、警戒色。
アカハライモリはフグと同じ毒(テトロドトキシン)を持っているんです。
でも、かなり微量の毒なので口に入れたりしなければ大丈夫。
触った手で目をこすったりしないように注意して、きちんと手を洗いましょうね。
このイモリ、すさまじい再生能力を持っているそうです。
例えば尾っぽが切れたとしても完全に骨まで再生するし、手足が切れても指先まで元どおりに。
さらに、目のレンズまでも再生することができるんだそう。
すごい。
危機が迫ると尾っぽを切って逃げることで有名なトカゲでも骨までは再生できないんだそうですよ。
なんてすごいヤツなんだ!!
(でも、絶対にわざと尻尾を切ったりしないで下さいね。)
飼育もできるそうですが、この環境の中で元気にしていてほしいので観察が終わったら元の場所に放しました。
清らかな水に棲む生き物がまだこうやって生きていることが嬉しかったです。
美しい環境を守っていきたいですね。
夏河を越すうれしさよ手に草履 蕪村