石けん生活のススメシリーズ①、②で、肌に優しく残留しにくい石けんの安全性や快適さをお伝えしてきました。
石けん生活のススメ①なんで石けんがいいの? 

石けん生活のススメ②食器を洗うコツ

今回は、石けんを使ったお洗濯のコツを紹介したいと思います。

「石けんで洗濯なんて、ちゃんと汚れが落ちるのか心配…。」

いえいえ。
石けんの汚れ落ちは合成洗剤よりもずっといいんです。

メディアの影響で合成洗剤こそ最先端の洗濯用洗浄剤だと思っておられる方が多いと思いますが、合成洗剤は汚れ落ちがそんなに良くはないんです。

ちゃんと洗濯しているのに、衣類がなんだか臭う…。
そう感じたことはありませんか?

それは、汚れがちゃんと落ちていないせいなんです。
そのにおいをごまかすために、強い香りの柔軟剤を入れるのが当たり前のようになっていますが、はたしてそれは本当に清潔と言えるのでしょうか?

自分が「いい香り」と感じていても、別の誰かにとっては「香害」になっていることも。
洗濯排水に含まれる化学物質は自然環境にも悪影響を与えてしまいます。

石けんで上手に洗濯できると本当に衣類がきれいになります。
柔軟剤を入れなくてもふんわり柔らかく、においもとれてスッキリしますよ。

洗濯石けんの選び方 アルカリ助剤入りを選ぼう

洗濯の目的は衣類の汚れを落とすこと。
洗浄力が最も大事です。

石けんは洗濯水がアルカリ性の時に洗浄力を発揮します。
ところが、汗や皮脂汚れを洗っているうちに洗濯水が酸性に傾いてしまうのです。

そうすると、洗浄力が落ちてしまいます。

これを防いでくれるのが「炭酸塩」などのアルカリ助剤です。
アルカリ助剤は洗濯水のpHが酸性に傾いてしまうのを防いで、石けんの洗浄力を保たせてくれます。
なので、洗濯には「炭酸塩」が入っている石けんが向いているんです。

私は炭酸塩が入っている粉石けんを使っています。

※ご注意※「粉石けん」というと、「粉末の合成洗剤」と勘違いされる方もいらっしゃいますが、石けんと合成洗剤は全く別のものです。商品裏の表示で見分けて下さい。
合成洗剤は「洗剤」と表記されています。
石けんは「石けん」「脂肪酸ナトリウム」「脂肪酸カリウム」「石けん素地」などと表記されています。

現代は合成洗剤が圧倒的に多く、石けんの商品は売り場の隅に1〜2種類置いてあるか、ない場合もあります。店舗にない場合はインターネット販売を利用してみて下さい。

アルカリ助剤のみのアルカリ洗濯もおすすめ

軽い汚れなら、アルカリ剤だけで洗うこともできます。
アルカリ性の洗濯水で汗や皮脂などの弱酸性の汚れを中和して落とします。

アルカリ剤には「炭酸塩」「過炭酸塩」「セスキ炭酸ソーダ」「重曹」などがあり、それぞれにpHの値が違います。
汚れや、衣類の素材に応じて使うアルカリ剤を変えると仕上がりよく洗えます。

私が使っているのは「過炭酸塩」「セスキ炭酸ソーダ」「重曹」の3種類です。
それぞれの特徴とおすすめの使い方をご紹介しますね。

アルカリ剤の特徴と使い方

  • 過炭酸塩(pH10〜11)酸素系漂白剤ともよばれ、殺菌、漂白、消臭作用があります。
    40度以上の水温で漂白作用を発揮します。
    布巾などを除菌漂白したい時やにおいをとりたい時など、高水温でしばらくつけおくか、煮洗いするとスッキリきれいに洗えます。(煮洗いについては後述します)
    お風呂の残り湯を洗濯に使う際に洗濯水に加えて除菌することも。
    塩素系の漂白剤よりも衣類を傷めにくく、環境にも負荷をかけません。
  • セスキ炭酸ソーダ(pH9,6〜10)弱アルカリ性で、サッと溶けるので手軽に使えます。血液などのタンパク質汚れに浸け置きしてから洗濯するときれいに洗えます。
    デリケートな衣類(シルクやウールなど)は浸け置きはせず、ぬるま湯にセスキ炭酸ソーダを溶かして優しく押し洗いして下さい。
    無機物なので生分解の必要なく、環境に負荷をかけにくいです。
  • 重曹(pH8,4)とても弱いアルカリ性。水に溶けにくいため洗濯よりも研磨剤として鍋の焦げ付きや油汚れを落とすのに向いています。3つの中では汚れを落とす力は最も弱いですが、その性質を生かしてデリケートな衣類を洗う時に石けん水に加え、pH値をわざと下げるというテクニックもあります。
    これも元々自然界にある物質のため環境に負荷をかけません。

アルカリ剤について、簡単にご紹介しました。
これらは洗濯だけでなくお掃除にも使えますので、重宝しますよ。

洗濯機まかせの洗濯では満足な洗い上がりにはならなかった

全自動洗濯機に洗濯物を入れて、洗剤を投入し、スイッチポン。
そんな洗濯をしている方が結構いらっしゃるのではないでしょうか。

当たり前じゃな〜い。
それが洗濯ってもんでしょ?

そうですよねー。私もそのやり方でした。
でも、それだと汚れを落としきれなくて、衣類やタオルがだんだん黒ずんでくるんです。

タオルの臭いも悩みの種でした。
除菌用の洗剤を入れたりしても、部屋干しだとやっぱり臭う。
衣類に残留した洗剤に反応して皮膚が痒くなったりもしました。

そんな悩みを全部解決してくれたのが石けん洗濯なのです。
石けん洗濯はちょっとしたコツをつかむだけで、うまく洗えるようになります。

少しの手間はありますが、その快適さを知ったらきっとお洗濯が楽しみになると思いますよ。

石けん洗濯のコツ

1、石けんは泡立つ量を入れること、よく溶かすこと

石けんは泡立っている時に最も洗浄力を発揮します。
石けんの量が足りないと、泡立たず衣類の汚れも落としきれません。
どのくらいの量を入れると泡立つのかは商品によっても違いますから、水に溶かして確認して下さい。(パッケージに記載の使用量も確認して下さいね)

洗濯物を入れる前に石けんを水によく溶かすことも大切なポイントです。
この溶かし込みがうまくできているのとできていないのでは仕上がりがまるで違うんです。
よく溶かすと黒ずんだ靴下も真っ白に洗いあがりますよ。
液体石けんでも油断しないでよく溶かして下さい。

私は、空き瓶に石けんと水を入れてシェイクしてから投入するという方法をとっていましたが、ちょっと面倒なので近頃は洗濯機の「洗い」モードを活用しています。

洗濯機に石けんを入れ、「洗い」モードで数分間(私は10分間です)低水量で攪拌します。
こうすると、攪拌が終わっても排水されないのでいい洗浄液が出来上がるんです。
攪拌が終わったら、洗濯物を入れて「普通」モードで洗濯します。

10分も〜?!と思われるかもしれませんが、その間に歯磨きしたり洗顔したりしていたら10分なんてすぐです。


2、洗濯物を詰め込み過ぎない

最近の洗濯機は「節水」が売りのものが多いです。
ですが、きちんと洗浄したいならある程度の水量がないとダメ。
洗濯物が水にしっかり浸かりきっていないなんて論外です。

実は、うちの洗濯機(縦型全自動)も節水が売りの洗濯機だったため、洗濯機任せで洗うと水が少なすぎて洗濯物が水に浸かりきっていないことがありました。
(そりゃあ、きれいに洗えるわけないね。)

きれいに洗うためには、洗濯物が水の中でゆらゆらと泳ぐくらいの水量を意識して下さい。

一回の洗濯物の量を減らすことも詰め込みすぎをなくすコツです。
色物と、白物を分けて洗うなど、一回の洗濯物の量を少なめにできるよう工夫してみて下さい。

 
3、水温が高い方が洗浄力がアップする

水温が高い方が石けんもよく溶け、洗浄力を発揮しやすくなります。
皮脂汚れなどもよく落ちます。

お風呂の残り湯を利用できれば節水にもなって一石二鳥。
(雑菌が気になる方は過炭酸塩大さじ1〜2杯を加えると除菌できます。)


以上の3つが石けん洗濯のコツです。
案外簡単でしょう?

これらを守って洗えば、柔軟剤いらずでふんわりきれいに洗い上がります。
無臭の(おひさまのにおいしかしない)タオルに顔をうずめる気持ちよさは最高ですよ。


しつこい汚れや臭いに煮洗い

布巾の煮洗い
布巾を煮洗い中

木綿などの熱に強い素材のがんこな汚れ、臭いには煮洗いでスッキリしましょう。
綿100%のTシャツや、木綿の布巾など、この方法で洗えばすごくきれいになります。

1、ステンレスの鍋やボウルに水を入れ、火にかけます。

2、石けんまたは過炭酸塩を入れ、(2リットルに小さじ1杯程度)よくかき混ぜたらその中に洗濯物を入れます。
時々かき混ぜながら沸騰するまで煮て、火を止めます。

3、そのまま冷めるまで放置します。

4、冷めたら取り出してすすぎ、脱水して干します。

※化繊の衣類やプラスチック製のボタンがついているものは高温で変質してしまいますので注意して下さい。必ず衣類の洗濯表示を確認して下さい。


きれいになると洗濯は楽しい!

石けんやアルカリ剤を使った洗濯は、合成洗剤と洗濯機まかせの洗濯に比べると難しいように思われるかもしれません。
ですが、汚れ落ちや洗い上がりは素晴らしいのです。

「洗濯したのになんだかきれいになっていない…。」
そんな不満を感じながら干してたたんでという作業を繰り返すことは、毎日の家事を億劫なものにしてしまうのではないでしょうか。

汚れがうまく落ちて、きれいになった洗濯物は干すのもたたむのも気持ちいいものです。

自然環境にも、体にも優しい石けん洗濯で、ぜひ心までスッキリしてみて下さい。

布巾の漂白完了!