与謝野町の岩屋にある雲岩公園(うんがんこうえん)は、京都百景にも選ばれているツツジの名所です。
毎年4月上旬から下旬にかけて、公園のある小高い山を5千本ものミツバツツジが青みがかったピンク色に染めるほど咲き誇ります。

公園の頂上付近にある雲岩(くもいわ)といわれる大きな岩には、文殊菩薩を警護する毘沙門天が乗ってきた雲が岩になったという伝説があるのだそうです。

雲岩公園
生い茂った木に隠れて見えにくいですが奥の岩が雲岩です

雲岩公園

京都府与謝郡与謝野町岩屋752
<アクセス>
(公共交通機関)
京都丹後鉄道宮豊線「与謝野駅」から丹海バス与謝線「四辻」で岩谷線に乗り換え「雲岩公園口」下車、徒歩約5分
(自動車)
京都縦貫道 「与謝天野橋立IC」から約20分

駐車場あり

雲岩公園入り口の地図

雲岩公園は雲岩寺というお寺の跡地で、鎌倉時代から室町時代にかけて山岳寺院(お坊さんが修行をするためのお寺)として栄えたとされています。

地元の言い伝えによると、中世の頃には七堂伽藍(しちどうがらん)が立ち並ぶほど栄えていましたが、但馬にあった金蔵寺との戦により全焼してしまったのだそうです。

毎年、ツツジの花が見頃の4月中旬には「雲岩公園つつじ祭」が開催されるのですが、今年は開催されませんでした。
コロナが落ち着いて、また開催されるようになったらいいなと思います。
行ってみたいけど、今年はどうかな〜?と思われた方は与謝野町観光協会(0772−43−0155)に問い合わせてみて下さい。

さて、お勉強はこのくらいにして、雲岩公園に登ってみましょう〜♪

ツツジ咲き誇る山の公園へ


階段を登っている途中でわらびを見つけました。春ならではですね〜。
途中分かれ道になっていて、今回は左に進みました。
木漏れ日の射す道の向こうに開けた場所があり、満開の花が見事でした。
公園内の地図によると…天王堂の前なのかな。

そこからまたさらに登っていきます。

木のトンネルみたいになっている階段を登っていくと、広場に出ました。

ここが、ちょうど雲岩の真下ですね。
ツツジの間を蝶々がひらひらと舞っていて可愛らしかったです。

頂上の広場からの景色

広場にはベンチやあずま屋がありました。
ここから見える景色が絶景です。
秋の紅葉の時期も、きっと素敵な眺めなんでしょうね。

帰りの下り道はだるま岩の方から下りました。

木漏れ日の中のツツジが微妙な色合いを見せていて、美しかったです。
足元には苔むした木の根が。
見上げれば勢いよく伸びる枝葉が見えて、山の力強さを感じました。

虫かごや網を持って、生き物探しをするのもいいかもしれません。

夏はカブトムシがいるかなあ…。

登って、下って、いい運動になりました。

4月は滝の千年椿も見頃です。
千年の時を経て生き続ける巨木 滝の千年椿