汗をかきやすい季節。
頭皮のかゆみやにおいに悩んでいませんか?
それはもしかすると、合成シャンプーに原因があるのかもしれません。
合成シャンプーは簡単便利に使えて、いい香り、サラサラツヤツヤになるなど魅力的なものですが、合成界面活性剤を主成分とした合成シャンプーは、残留性が高く、すすいだだけでは落としきれません。
なかなか失活しない界面活性作用で頭皮細胞にまで浸透し、細胞にダメージを与えてしまいます。
石けん生活のススメ①なんで石けんがいいの?
髪の毛が一時的にはサラサラになっても、残留した成分が蓄積し、髪がごわついたり、細くなってしまったり、白髪や抜け毛が増えたり…。
長年使い続けることで薄毛になってしまうなんてことも…。
石けんと合成洗剤を比較!かいわれ大根の発芽実験
そんなことになってしまう前に、石けんシャンプーの安全性と快適さをぜひ知ってください。
石けんでシャンプーしたら髪が傷む?
石けんでシャンプーするなんて、きしんだりごわついたりしそうだし、髪の毛に悪そう…。
私もそう思っていました。
でも、合成シャンプーやリンス、トリートメントを使ってちゃんとケアしていても、髪が傷んでいたんです。
悩みはつきないので、何度もシャンプーをかえていました。
いつも使い始めはいいのですが、使い続けるうちにだんだん髪がゴワゴワしたり、毛先がかたくなってチクチクしたり。
なんか合わないなあと思って別のシャンプーに変えると、「お、いいかも。」思ったのもつかの間、またパサパサしてきたり、絡まったり、抜け毛が増えたり….。
ずっとこんなことを繰り返していることに気づいて、合成シャンプーそのものに疑問を持つようになりました。
そこで合成界面活性剤について調べ、その正体が生物にとって危険な化学物質だったことを知ったのです。
正体を知ってしまったら、とても合成シャンプーを使い続ける気持ちにはなれませんでした。
私が石けんでシャンプーをするようになって、もう2年くらい経ちます。
結論から言いますと、石けんでシャンプーしても髪の毛は傷みませんでした。
合成シャンプーを使っていた時に比べて髪の毛はきれいになり、ボリュームが増え、白髪が減りました。
確かにすすぎの時に髪がきしむのですが、コツをつかむことと、なれることで、だんだん上手にシャンプーできるようになりました。
髪の毛に残留していた合成シャンプーの成分がなくなったと感じたのは、乾きのはやさと、頭皮の軽さ、髪のサラサラ感を実感したときです。
驚かれるかもしれませんが、シャンプーしてから2日経った頭皮を指の腹で擦ってみても「無臭」です。皮脂の不快なにおいは感じられません。
そこにいたるまでの大変さを不安がる方も多いかと思いますが、私の場合はさほど大変さを感じませんでした。
それは、石けんシャンプーにはコツがいることをはじめから知っていたからだと思います。
知らずにチャレンジすると、きしんで絡まったり、すすぎがうまくできずにベタついてしまったりするので、まずはコツを知っておくことが成功の秘訣です。
石けんでシャンプーするコツ
使う石けんは固形でも液体でもいいのですが、石けんと勘違いして合成シャンプーを買ってしまう方もいらっしゃるので、パッケージ裏の表記を確認して下さい。
カタカナの長い成分名が色々と記載されているものは合成シャンプーです。
脂肪酸カリウムもしくは脂肪酸ナトリウム、純石鹸、石鹸素地、カリ石鹸などと表記してあるもの(シンプルな表記のもの)を選んで下さい。
1、髪の毛を濡らす前にブラシをかけておく
これは、石けんだろうが合成シャンプーだろうがシャンプー前にはやっておいた方がいいです。
髪についたホコリや髪の絡まりをとっておくことで、シャンプーしやすくなります。
2、髪の毛と地肌をお湯でしっかり濡らす
サッとシャワーをかけただけですぐに石けんをつけてゴシゴシ擦るのはNGです。
サッと濡らすだけでは、髪の毛の表面を水が滑り落ちただけで、地肌はまだ濡れていないことがあります。
最初にすすぐような気持ちで、髪の毛と頭皮をしっかりとお湯で濡らして下さい。
3、石けんを手にとり、地肌につけてマッサージ
石けんを直接地肌にこすりつけるのは、短髪の方なら大丈夫だと思いますが、髪の毛の長い方は髪の毛が石けんにくっついて絡まってしまったりするので、手にとってから地肌につけてマッサージする方がやりやすいと思います。
4、モコモコになるまで泡立てて洗う
マッサージしながら、モコモコと泡立てて下さい。
合成シャンプーが残留していたり、整髪料などの汚れがあるうちは、なかなか泡立ちません。
その場合は、一度すすいでからもう一度石けんをつけてマッサージし、できるだけ泡が立つようにします。
なぜそんなに泡にこだわるのかというと、石けんは泡立っている時に最も洗浄力を発揮できるからです。泡が立たないのは汚れに石けんが負けているからで、そのまますすいで終わってしまうと油脂戻りした石けんと汚れを残したままになってしまい、ベタつきの原因となります。
泡が少ない時は石けんとお湯を足しましょう。
泡立てが面倒な方は泡で出てくるタイプの石けんシャンプーもありますので、試してみて下さい。
4、目の荒い櫛で毛先からとかす
モコモコの泡で髪がなめらかな状態になっているうちに、目の荒い櫛で髪をとかします。
地肌からとかすと絡まってしまうので、必ず毛先から。
だんだんと地肌に近づけていくようにして、髪の毛の指通りがよくなるようにとかします。
5、目の荒い櫛でとかしながらすすぐ
石けんシャンプーできしむということを感じるのは、このすすぎのときです。
これは、アルカリ性の石けんにより、髪のキューティクルが開いているからです。
キューティクルは髪の毛の表面を覆っているウロコのようなもので、髪が濡れたり乾いたり、アルカリ性になったり酸性になったりすることで開閉するようになっています。
この状態で手櫛は通りにくいのですが、なぜか目の荒いくしならスッと通るのです。
なので「目の荒いくし」は必須アイテムです。
シャワーをかけながら、目の荒いくしでゆっくりととかし、石けん成分を洗い流します。
後頭部は耳の裏の辺りから手を入れてシャワーのお湯をためるようにしながらすすぎます。
6、クエン酸でリンス
アルカリ性により開いたキューティクルを閉じるのが、酸性のクエン酸です。
クエン酸には、石けんカスを溶かす働きがあるので、残った石けん成分を溶かしてすすぎやすくしてくれます。
クエン酸リンスは、水300mlに市販のクエン酸(薬局などで買えます)大さじ2杯を溶かしたものです。蜂蜜の空きボトルやペットボトルなどに入れてお風呂場に用意しておけば使いやすいです。
食酢でも代用できます。
クエン酸リンス、または食酢を、洗面器一杯にだいたい大さじ2杯くらい溶かしたものを、髪の毛にまんべんなくかけていきます。
酸性になった途端に髪の毛の手触りが滑らかになるのでキューティクルが閉じたことがわかります。
7、もう一度すすぐ
クエン酸または食酢でリンスをした後、もう一度すすぎます。
手櫛も通りやすくなっていますので、しっかりとすすいでください。
パサつきが気になる時はオイルを
これで、シャンプーは終わりです。
あとはタオルで水分を拭き取って、ドライヤーで乾かすのですが、髪のパサつきが気になる方は乾かす前にオイルをつけるとしっとりまとまりやすくなります。
オイルは椿油など、お好みのものでいいと思いますが、私のオススメはひまわりオイルです。
ひまわりオイルはさらっとしていてベタつきにくく、髪の毛のうねりを防いでくれるので癖毛で髪が広がりやすい方にもいいと思います。
オイルを少量手にとって、毛先などパサつきやすいところになじませてから乾かします。
以上が、石けんシャンプーのコツです。
最初はすすぎの時のきしみにびっくりされるかもしれませんが、何度かやっているうちになれてきます。
自分本来の髪の毛の状態を取り戻してくると、内部がしっかりつまった密度のある毛質が実感できるようになってきます。
私は石けんシャンプーで満足できるようになったので、シャンプーをあれこれ試す必要もなくなり、お風呂場がスッキリしました。
もうCMには惑わされません。
頭皮のにおいや抜け毛などに悩んでおられる方は、ぜひ石けんシャンプーを試してみて下さい。
生分解性に優れ、環境に負荷をかけにくい石けんは、地球にもあなたの体にも優しいのです。
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