秋が深まるにつれ、寒さを感じるようになってきましたが、体の冷えなど感じていませんか?

夏の間に飲みすぎた水分が体内で滞ると、冷えの原因になります。
体温が下がると免疫力も落ち、病気にかかりやすくなってしまいます。

人間の体温は、36.5度〜37.0度のときに免疫力が最もよく働き、体温が1度下がると、免疫力は3割以上も下がってしまいますが、1度上がると、免疫力は一時的に5〜6倍もはねあがるのだそうです。

しょうがにはジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオール、カプサイシン、クルクミンなど、400種以上もの薬効成分が含まれていて、体を温めたり、免疫力を高める効果はもちろんのこと、発汗・利尿作用により、滞った水分を排出させて血液をきれいにしたり、血圧を正常にしたり、ウイルスや細菌を殺菌したりなど、多くの優れた効果があります。

食生活の中にしょうがを上手にとり入れれば、冷え知らずで元気に過ごせそうですよね。

とはいえ、いちいちしょうがを出してきて刻んだり、すりおろしたりするのも面倒…。
鮮度も保てないし…。

そうですよね。
スライスして干して乾燥させたり、粉にして飲み物に混ぜてみたり、私も色々やりましたけど最終的に残ったのは『しょがみそ』でした。
一度つくっておけば1ヶ月くらいは冷蔵庫で保存でき、飲んでよし、つけてよし、混ぜてよし、調味料としても使えて便利なんですよ。

しょうがみそ

材料

  • しょうが  200g(4個分くらい)
  • 味噌    100g
  • しょうゆ  大さじ1
  • 黒糖(きび砂糖などでもOK)大さじ2
  • 黒酢(米酢などでもOK)大さじ1
  • かつお節  2g(小袋1パック分)

しょうがみその作り方

1、しょうがはきれいに洗って、汚れがある部分の皮をスプーンなどを使ってこそげ落とします。皮のすぐ下にはしょうがの薬効成分が多く含まれていますので、全て剥いてしまわずに残しておきましょう。

皮は全部剥かないでね


2、しょうがをみじん切りにします。
フードプロセッサーなどを使うとラクです。私は手動のものを使っています。
細かさはお好みで。シャキシャキした食感が残った方がお好きなら、少し荒めにされるといいです。

3、刻んだしょうがを鍋に入れ、味噌、しょうゆ、黒糖を加え、中火にかけます。
今回は黒糖がなかったので、きび砂糖にしましたが、黒糖だと味に深みが増します。
お味噌もお好みのものを使って下さい。


4、火が通って、ふつふつとしてきたら、お酢とかつお節を加えて混ぜ、火を止めます。

生のしょうがに含まれるジンゲロールは免疫力を高めてくれる効果があるのですが、加熱するとそれがショウガオールに変化します。
30度を超えると変化しはじめ、60度で半々に、100度になるとショウガオールが多くなります。
ショウガオールは血行を良くして体を温めてくれる効果があるので、冷え解消には加熱した方が効果があります。
ジンゲロールの効果も欲しいので、ぐつぐつと煮詰める必要はありませんが、保存をよくするためにも少しふつふつとするくらいまでは加熱しましょう。

出来上がったら、熱いうちに保存瓶に入れ、冷蔵庫で保存します。
約1ヶ月くらいは保存できます。


おかずに、薬味に、調味料に…色々使えます

そのままご飯にのせて食べても美味しいですし、寒い朝はお茶漬けにしても温まります。
お鍋のお出汁に薬味として入れたり、お肉やお魚、豆腐に添えたり、納豆に入れたり、炒めたお肉にからめれば生姜焼きに。
色々な使い方ができるので大活躍してくれますよ。


しょうがは、毎日とり続けた方が効果的です。
色々な使い方ができるしょうがみそなら、あれこれ使っているうちに、いつの間にか冷えが解消されているかもしれません。

これから寒くなってきます。
お風邪など召されませぬよう、ご自愛下さい。


いりことくるみの甘辛煮


みょうがの甘酢漬け